八尾市のファミリーロードに沿った場所にある「常光寺」というお寺の存在は多くの人には知られているかもしれませんが、具体的な歴史背景などを知っている方は多くないと思います。
今回の記事ではそんな常光寺について詳しく紹介しますのでぜひお読みください!
ファミリーロードの中にあるお寺さんですよね!
「常光寺」の基本情報
寺院名 | 常光寺 |
住所 | 〒581-0003大阪府八尾市本町5-8-1 |
HP | http://jyokouji.com/index.php |
お問い合わせ | 072-922-7749 |
駐車場 | なし |
最寄り駅 | 近鉄八尾駅 |
Googleマップ | https://goo.gl/maps/pJoP7b78NQkk9wtB9 |
ご利益 | 本尊 : 地蔵菩薩 無病息災、五穀豊穣、交通安全、水子祈願、安産、子授け、子供守護、先祖菩提、戦勝祈願 |
商店街に突如現れる「常光寺」の看板。周囲に馴染んでいますね。
開創は奈良時代約1230年前と言われている由緒あるお寺
約1,230年前の奈良時代に創建された由緒あるお寺、それが常光寺です。
この寺は伝説によれば行基菩薩によって奈良時代に創設されたと言われています。
最初は「新堂寺」という名前でしたが、後に当寺の住職である通玄和尚が「初日山常光寺」という扁額(大きな木製の看板のようなもの)を奉納したことから、寺はこの名前で呼ばれるようになりました。
大坂夏の陣の戦地となる
この周辺地域は大坂夏の陣の主要な戦場として知られています。
しかし、ここでは以心崇伝という僧侶の関連性も重要です。
彼は後の江戸幕府の法律や外交政策など江戸時代の基盤を築いた人物であり、彼の寺院は徳川家康の抱え寺だったため特別な保護を受けました。
家康は「この寺は荒らすな」という制札(掟)を発し、その結果、寺には被害がありませんでした。
血天井で有名
大坂夏の陣で徳川家康の武将が常光寺の天井に討ち取った敵の首を吊るし並べて、
首実験(敵の身元を判別し誰が誰を討ち取ったのかを調べる作業)をしていたお寺として有名です。
今でも天井にはおびただしい血痕がついています。
ひえ〜!
河内音頭発祥のお寺
この音頭の原型は「流し節正調河内音頭」としてレコード化され、その後「河内音頭」として一般に広まりました。
現在、「河内音頭」は河内地方で踊られる音頭の中でも最も古いものとされ、環境省の「残したい音風景100選」にも選ばれました。
毎年8月23日と24日には「地蔵盆踊り」が開催され、このイベントでは夜の7時から9時までが原型の「流し節正調河内音頭」の踊り、夜の9時からは現代調の「河内音頭」の踊りが行われます。
河内音頭発祥のお寺さんなんだね!子供の頃よく踊ったな〜
小さな子供が遊べる遊具などもある
現在では広い境内に遊具があり、
小さなお子様が遊べるような広間となっています。
僕が取材に来た時も小さなお子さんたちが元気よく遊んでいました。
まとめ
非常に古い起源を持ち、また壮絶な歴史を持つ由緒あるお寺であることがお分かりいただけましたでしょうか?
歴史の背景を理解することでこの場所を訪れる際により豊かな体験ができることでしょう。
ぜひ近くに訪れる機会があればお寺に足を運んでみてください。
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